リターン・ザ・光月夜也 ~お客を魅了したフェラがAVで炸裂!

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1996年光月夜也デビューとインディーズメーカー始動

 今回はAV女優・光月夜也について語っていきたい。光月夜也のAVデビューは1996年。美形でスレンダーボディ。色白の美肌も魅力的で人気を博した。当時のアダルト雑誌には、ロシアの血が混じっているとの記述もみられた。

 ちなみに当時のAVの状況をすこし説明すると、作品の供給過剰もあったのか、1992年あたりからAV不況といわれ、1995年にはAVアイドルの単体制作本数の減少が起きている。その一方で、いわゆる企画作品はかなりの本数がリリースされていたようだ。

 そして光月デビューの1996年。ソフトオンデマンドが業界に参入。「全裸スポーツシリーズ」で6万本を売り上げ、またエムズビデオのセル流通作品「一期一会」が9万本という大ヒットをたたき出す。豊田薫が設立し人気シリーズを連発する「リア王」も1996年がスタートの年だ。

全裸スポーツ

 ビデ倫通過ビデオ、いわゆるレンタル系AVが停滞するなか、勢いのあるインディーズ系メーカーが存在感を増していた。

 AVは、インディーズメーカーが業界の覇権を握りメインストリームとなって久しいが、代表的なインディーズメーカーが産声をあげたのが1996年だった。

 繰り返しになるが、光月はその1996年にデビューしている。低予算での制作が可能な企画モノの本数が増加する一方、単体モノは減少。「アイドル系女優の活躍の場が少なくなり」また「(単体女優の)人材不足」という記述が当時のアダルト雑誌にみられた。

 しかし私は、「人材」はそれなりにいたと思う。メーカーが予算をかけて撮るだけの逸材がいなかったというよりも、逸材がいても常に予算を考えながらのため、慎重になってしまうのだろう。

 予算制約があるなかでやりくりするのは、企業体としては当然のことだが、バブル期のアダルトビデオに親しんでいたファンには、こじんまりしたという印象が拭えない。

風俗の現場を体験したい好奇心が作品を生んだ!?

 さて、光月夜也に話をもどすが、そんな状況の下、「人材不足」を補うかのように他業種から転身する女優も少なくなかった。そのなかのひとりが彼女だ。光月に限らず、単体女優が激減しているなかデビューした1996年組は、ルックスやスケベさともにトップクラスの選りすぐりの逸材といえるだろう。

 そんな光月夜也だが、かつてファンだった方はもちろん、新たに彼女を知ったという方々にオススメ作品をひとつあげろといわれたら、1998年リリースの「リターン・ザ・フーゾク~光月夜也~」(KUKI)を選ぶだろう。

リターン・ザ・フーゾク~光月夜也~

 「リターン・ザ・フーゾク~光月夜也~」の内容を少し解説すると、風俗からAVに転身した彼女が、ピンサロをはじめ各種風俗で風俗嬢に扮してお客を接待するというシンプルなもの。

 ピンサロ以外の業種は、ホテトル、イメクラ、ソープの順で展開されている。風俗プレイの間に彼女のインタビューがあり、各風俗への思いを語っている。

インタビューに答える光月夜也

 全体をみて私が抱いた印象は、彼女は性産業の現場にとても興味を持っているということだった。自分が知らない世界、普通に生活していれば覗くことがない世界を見たいという好奇心にあふれている。

作中ピンサロでお客を迎える場面

 光月いわく、ピンサロで働く最初の動機はお金だったようだが、彼女にとってAV業界も、やはり好奇心を掻き立てられたのだろうと思う。

 冒頭のインタビューで、「脱がない風俗で働きたい」ということでピンサロに入店。仕事をはじめてからのこととして、「ピンサロはずっと頭を振るからクラクラする」「一時間ずっと頭を振っていたら倒れた!」と語っている。

 上記の2点は男の私にはない視点で新たな気づきだった。ピンサロも衣装を脱ぐため、「脱がない風俗」ではなかったわけが、それはともかく、たとえば、女性が利用する風俗を想定したとすれば、「チンポは出したくないがクンニはする」みたいな状況がつい思い浮かぶ。

作中ピンサロでフェラする場面

 また、ピンサロ経験が人並みにある私だが、女性が頭がクラクラすることに関しては考えたことはなかった。たしかにいわれてみればそうだ。

 ピンサロ嬢はフェラで射精させようとすると、頭を激しく動かすことになるが、たとえば、女性の頭を固定して強引にチンポを口内へ突き刺すイラマチオは、女性にとっては苦しいが少なくとも頭はクラクラしないから、その点では楽なのかなどと、ここでまた余計な想像をしてしまう。

エロ界隈に積極的に関与する女性たちと光月夜也

 また、インタビューとは別に、BGMが流れるなかで光月がポーズをとる、いわゆるイメージシーンもあり、悩ましい雰囲気のBGMが流れている。インタビュー時にも悩ましい感じのBGMが流れていて照明が暗いのだが、作品の全体的な雰囲気は決して暗くなくむしろ逆だ。

 おそらく光月のキャラクターによるところが大きいだろうと思う。光月はあまり表情を崩すことがない、高嶺の花的な美人顔なのだが、インタビューや男優とのカラミでの会話で、天真爛漫なキャラが強く伝わってくるからだ。ほんわかした雰囲気も強い。

 ピンサロ仕事は大変という一方で、「みんなで行く月一回の食事会は楽しい」とも語っていて、インタビュー内容にあまり生々しい話が出てこないのも、ほんわかムードを助けている。

 さて、本作は、自身が働いていたピンサロも含めて、光月がずっとやってみたかった、その世界を覗いてみたかった世界で働くことを実現した内容に思える。

 自分がイメクラ嬢だったらどうするとか、自分がホテトル嬢だったらこうするということが描かれている。そしてトリは、「風俗といえば頭に浮かぶのはソープ」と本人が語っているように、いちばん興味のあった風俗の王道のソープだ。

作中ソープでボディ洗いする場面

 AVは基本的には男性が楽しむためのものだ。そのため、男性の目線に立った内容が求められる。とはいうものの、本作について、私は男目線が足りないとは思わない。

 AV女優が本当に感じている姿を引き出したり、本音を引き出すのが演出だろう。AV女優が本気で振る舞っているように映ることが大切で、映像のなかの姿が演出なのか素の姿なのかはまた別の問題だ。

 ところで前回(「セーラー服今昔物語~エロメディアでの扱いを中心に~」)の記事の中で、1990年代以降、女子中高生がブルセラやテレクラを代表とするエロ界隈に積極的に関与してくるようになった話を書いた。

 おとなの女性たちも当然積極的で、一部は企画モノのAVに出演するし、また一部は、当時創刊ラッシュだった大人向けのレディースマガジンの読者となり、AV男優と女性読者が誌上でセックスするという人気企画に出演することも少なくなかった。

 いずれにしても、世の女性がエロ界隈に能動的に入ってきたのが、光月がAV女優として活躍した時代でもあった。

作中イメクラで女王様に扮する場面

 そんな世の素人女性たちの動きを受けて、本作では、光月夜也のやりたいようにやらせたというのは、考えすぎる見方だろうか。

光月夜也のフェラはやっぱりすごかった!

 本作で見せた光月のフェラは、さすが元ピンサロの人気嬢だけあって濃厚でとんでもなくエロかった。天性の素質に、後の学習が加わった感じがする。

 私は、おそらくすべての女性は、フェラのときにタマの扱いをどうするかという問題に直面していると思っているのだが、このことはチンポをしゃぶられる男の側にとっても重要なテーマである。

作中ピンサロでタマ舐めする場面

 タマの扱いが上手な女性はおしなべてフェラが上手い。チンポを気持ち良くさせたい思いが強いともいえるだろう。フェラの途中で舌の矛先を変えてタマを舐める。フェラのときにタマを手で愛撫する。いずれも、本作で光月が実行していることだ。

 フェラ時の光月のもうひとつの特徴は美形の目だろう。チンポをしゃぶられながら美形の目で見つめられることが、ボッキのとても良いスパイスになっている。

作中ピンサロで濃厚フェラする場面

 また、光月が感じてくるにしたがって、色白の美肌が紅潮する様子はとてもエロチックだ。色が白いことが、それをより強調している。そしてピークに達したときには顔も紅潮。美人が頬を赤く染めて目を閉じて感じる様子は、AVの醍醐味のひとつだろう。

 ところで、光月が働いていたピンサロ店は行列ができる人気店で、行列が店の外にまで続いていたという。

作中ザーメンを吐き出す場面

 ここからは私の想像だが、風俗で働こうと思う前の光月は、もしかしたらそんな行列を見て、これは何だろうと好奇心を刺激されたのかもしれない。

 男友達か誰かにピンサロの行列と聞いて、ますます好奇心が湧いた結果、入店するに至る。行列に並ぶ男達を見た光月は、自分が知らないところで生き生きとしている男達を見て、どうしてもなかに入りたくて仕方がなったのではないか。

 知らない世界を覗いてみたいのは男女問わず人間の本能だ。その結果、たくさんのAVファンを魅了してくれたということで、光月夜也の好奇心にあらためて感謝したくなった。

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