風俗情報を手に入れるのは風俗雑誌や風俗新聞

今回は風俗のお話だ。
20代の頃から風俗のユーザーだった私が、アラ還のいま、どんな風俗ライフをおくっているのかをお知らせするという、とても厚かましい内容なのだが、共感していただける部分もあるかと思う。
その話に入るまえに、風俗をとりまくメディアの状況が、ここ30年でどう変化していったのかを振り返ってみたい。
ネットで風俗情報を手に入れるのが当たり前のようになったのは、比較的最近のことで、1980年代から2000年代なかばまでは、新聞や雑誌メディアで情報をゲットするのが主流だった。
風俗の出費はそれなりに大きな金額だ。だからこそ失敗したくない。ボッタクリの店じゃないか。サービスの良い女の子がいるか。
どうしても、いろいろと事前に調べたくなってしまう。そんなときに役立つのが風俗新聞や風俗雑誌だった。
たとえば酔っ払った勢いで闇雲に風俗店に入ることももちろんあるだろう。そんなときは、事前に風俗誌を買って、この店が良さそうだな……などという行為は現実的ではない。
たまたまアタリなら良いが、ハズレだった場合は、酔いも醒めてしまうというもの。自分だけで反省会となる可能性も高いだろう。
突発的に風俗に行くことこそが、風俗遊びの醍醐味。アタリかハズレかは時の運次第。それも含めて風俗遊びと考えている方もいるだろうが、
私のように、失敗したくないため、事前に情報を集めまくるという方も少なくないはずだ。

ところで、風俗誌や風俗新聞が風俗情報を得るための主流だった時代、風俗雑誌の編集部には〝風俗カメラマン〟なる存在が出入りしていた。
彼らは風俗店に出向き取材。在籍している風俗嬢の写真を撮影し、同時に風俗嬢にスリーサーズや年齢などプロフィールデータを書いてもらう。プロフィールデータは風俗店が用意していたケースも多かった。
そして写真とプロフィールデータを、取引のある風俗雑誌の編集部や新聞社に持ち込む。編集部が風俗店に取材に行く場合もたしかにあるが、数は多くなかった。
なにがいいたいのかというと、当時の風俗業界やメディア界隈において、風俗カメラマンが情報の源だったということだ。
余談だが、風俗カメラマンからアダルトグラビア雑誌の特写カメラマンになったカメラマンのなかに、風俗店の狭い空間のなかで、風俗嬢をキレイに撮るためにライティングやカメラの設定をすることが、とても勉強になったという者もいた。
ちなみに、風俗カメラマンは、彼のように、本格的なカメラマン志望の人間をはじめ、風俗店で風俗カメラマンに取材されたことをきっかけに、風俗カメラマンになった元風俗嬢もいたし、風俗雑誌の編集部から独立して、風俗カメラマンになった元編集者もいた。
風俗雑誌が風俗店の下請けになる!?

2000年代なかばくらいまでの風俗を取り巻く状況を、おもに風俗雑誌を中心にみてきたが、ある時期から風俗雑誌の内容に変革が起きる。
それまでは風俗雑誌の編集者が、いわゆる〝編集〟作業をしていた。どういうことかというと、風俗カメラマンが持ち込んだ風俗嬢をすべて誌面に反映するのではなく、選別して掲載していた。
それが、ある時期から風俗店とのコラボ誌面が増えてくる。これは、風俗店が版元にお金を払って企画されているもので、一種の広告ともいえる。
風俗カメラマンが持ち込んだ企画を、編集部はお金を払って買っていた。しかしコラボ企画は、風俗店からお金をもらって誌面をつくる。そのため、基本的には掲載しなくてはならない。
そもそも、風俗雑誌は情報誌だ。極論するとデータの羅列に過ぎないので、編集者がどんな誌面をつくりたいか、何を読者にアピールしたいかなどという気持ちが反映されにくい。風俗誌に限らず、当時よく読まれていた「ぴあ」や「Tokyo Walker」なども同じだろう。
つまり、編集者の思いが反映されにくい情報誌ゆえに、編集者はとくにこだわりなくコラボ企画を受けいれる。逆に、制作費を減らすことができてラッキーと思っただろう。
かくして、風俗店丸々プロディースみたいな風俗雑誌も登場してくる。女性誌が化粧品会社の広告雑誌になったことと構造的には同じだろう。

〝フードル〟が誕生し風俗店がより身近に!

さて、長々と当時の風俗を取り巻くメディア状況を書いてきたが、ここでお気づきになった方もいるかと思う。
風俗店がお金を出して記事を書かせているということは、悪い表現を使うなら、風俗店のちょうちん記事になるということだ。
しかし、私はそれが悪いことだとは思わない。
風俗店が前面に出てくる以前の状況も、基本的には悪いことは風俗誌に載せられなかった。
考えてみて欲しい。風俗カメラマンが取材に行った風俗店を編集部が雑誌に載せたとして、はたして悪いことが書けるだろうか。
ちょうちん記事ということではなくて、編集部員が店に行って良くない体験をしたのならまだしも、そうではなくて、データとしてしか知らないからだ。
その状況であえて、悪く書くはずがない。
ちなみに、料金や営業時間、風俗嬢のプロフィールなどというデータ以外の文章は、外部のライターが書いていたケースも少なくない。
ライターとて編集部員と同じく、あえて悪いことを書くことはしないし、そもそもそこまでの情報を持っていない。
たしかに、当時、各方面からちょうちん記事と揶揄されることもないわけではなかった。
しかし、逆にいうと、風俗嬢の詳細な情報を持っているのは風俗店なわけで、風俗カメラマンが闊歩していた以前の状況下では、風俗嬢の詳細な情報が表に出てくることはあまりなかったことを思うと、それらが表に出てきたという点は評価できるのではないだろうか。

(CAP)本物のアイドルさながら、フードルにも素人っぽさが求められた
風俗店が風俗メディアに強くかかわるようになってきた当時、〝フードル〟なる存在も脚光を浴びる。
これは、〝フーゾク〟と〝アイドル〟を掛けあわせた造語で、風俗業界のアイドルという意味合いがあった。どこから出てきたのか知らないが、キャッチ―でとても良いネーミングだと思う。
フードルたちは、風俗雑誌の表紙を飾り、全国的にも知られていくようになる。テレビの深夜番組に出演したフードルもいたかもしれない。
知名度が上がり、人気も爆上がりしたため、予約が困難という状況がうまれていく。
もちろんだが、フードルたちはアイドル並みのルックスで写真映えもする。逆にいうと、ルックスが良い風俗嬢たちが、フードルとしてプロディースされたといっていいだろう。
アイドルのようにキュートな風俗嬢が風俗メディアを賑わせるとどうなるか。
全男性の何パーセントが風俗に行くのかわからないが、フードルの登場はその割合をも押し上げたのではないかと思っている。
繰り返しになるが、以前はデータの羅列でしかなかった風俗雑誌が、ここにきて〝思い〟を持って動き始めたと私は解釈している。
〝思い〟とは風俗店がいかにお客を集めるかということではあるが、お客が風俗嬢をより身近に感じられた功績は大きいだろう。同時に、風俗遊びもよりキャッチ―に、つまり風俗店を利用することへの心的ハードルが低くなっていったと思っている。
風俗体験談の登場が風俗利用者のスタイルを変えた!?

現在、風俗雑誌の類いや風俗新聞などの紙媒体は、風俗情報メディアのメインストリームではない。インターネットが台頭してきたからだ。
行きたいお店をネット検索すると、ホームページが出てくる。料金体系や在籍嬢の情報を見ることができるのに加えて、全国の風俗店をまとめたサイトも多数運営されている。
さらには、かつて口コミでしか伝達しなかった、風俗体験談がネットで公開されるようになり、風俗利用者の生の声を聞くことができるようになった。
思えば、実際に体験した人の声がもっとも参考になる。
そもそもの話にもどると、風俗情報誌を読む理由は、いかに良い風俗店に行き、いかに良い風俗嬢と出会うかにあった。
それを思うと、ネットで見られる風俗体験談は、情報の宝庫だ。風俗店や風俗嬢の情報は公式のホームページで確認すればいい。
じつのところ私は、2010年前後だったか、中国エステにハマっていた。ちなみに基本的には本番アリだ。
いかに安く本番できるかを追い求めた結果、中国エステに行きついたわけだが、在籍嬢の出入りが激しく、また店舗間の移動も頻繁だったため、お気に入りができても追いかけることが難しかった。そんなとき、ネット情報がとても役に立った。
それはさておき、最近は韓国デリヘルにハマっている。
といっても、韓国デリヘルにはいままでいちども行ったことがない。どういうことかというと、韓国デリヘルに行こうとして体験談を読みあさっているうちに、リアルで生々しい情報に触れるためムラムラしてしまい、行くことなくオナニーして完結してしまったからだ。
もちろん、お金がもったいないという気持ちもあるし、体験談のように、自分も良い体験をできるかどうかはわからない。
そして何度か体験談を読みながらオナニーすることが続くと、これでいいかという気持ちが芽生えてくる。
韓国デリヘルにいちど行くと、ホテル代別で2、3万は払わなくてはならない。
あまり良い体験でない場合はお金がもったいないのはいうまでもないが、もし極上の体験をした場合、いちどだけでなく何度も行きたくなるのは間違いない。
良い風俗遊びを経験したと簡単に結論付けることはできない。その場合は、いちどでおさまらないからだ。
風俗体験談を読んで韓デリに行ったつもりになりすべてハッピー

何度も利用すると当然、出費がかさむ。底辺職業の私が韓デリ嬢にハマってしまうと、借金をして通いつめることになりかねない。
オナニーをしてすっきりしたあとは、いわゆる〝賢者モード〟になるため、韓デリに行こうという気持ちはもちろん失せる。
そのとき私が何を思うかというと、「行かなくてよかった」「お金をかけなくてよかった」ということだ。
さらにいうと、「韓デリを実際に体験したような気持ちにさせてくれて、体験談ありがとう」とも思うときがある。
こういうのを何度か繰り返していくと、自分があたかも、特定の韓デリ嬢の常連客にでもなったような気がしてくるのも事実だ。
まずはホームページで在籍嬢を確認。良いと思った韓デリ嬢に狙いを定めて、体験談をあさる。ヒットすれば、丁寧に読んでいく。短すぎる場合は、複数の体験談にあたる。複数の体験談を読むと、目的の韓デリ嬢が、どんなプレイを得意としているのかがおぼろげに見えてくる。
「生ハメ中出し」「アナル舐め」「即尺」など、ハードなプレイが基本の韓デリ嬢もいて、妄想がふくらんでいく。
かくして、私のパソコンの前の席は、風俗店、いや韓デリ嬢と一戦交えるホテルの部屋と化した。
いちど射精したあと一週間くらいオナ禁すると、次の射精がもっとも気持ちようで、私はそれをできるだけ忠実に守っている。つまり、韓デリ嬢と一戦交えるのは一週間に一回だ。
しかし、懸念材料もある。それは体験談の投稿が一週間にいちどという頻度よりも少ないこと。一週間以上の期間、オナ禁してしまうと、逆に快感が減少していくという話もあるので、注意が必要だと思っている。
過去の体験談を読めばいいという指摘もあろうが、それでは臨場感がなくなってしまう。

それはさておき、最近は、体験談にも風俗店の介入があり、いわゆるちょうちん記事になっているということがいわれている。
たしかに、ホームページに掲載されていない風俗嬢の写真が体験談とともに載っていることもあるので、風俗店の了解なしとは考えられない。
とはいえ、私の場合は、本当に行くわけではないので、ちょうちん記事かどうかはとくにどうでもいい。ちょうちん記事だったとしてもサービスはドエロなほうがいい。
さて、そういうわけで体験談オナニーをはじめてしまった私だが、「韓デリに行ったつもり貯金」も同時にはじめた。体験談オナニーの前後で、2万円を専用貯金箱に入れる。
できればプレイがはじまる前のほうがリアル感があっていいかもしれない。貯まったお金は、老後のためにとっておく。
何千万も貯めてしまうと、税務署が来てしまうかもしれないが、いまは数万円程度。かわいいものだ。
私は、人間とほかの動物を区別するのは想像力だと思っている。
せっかく人間に生まれてきたのだから、想像力をフル活動して韓デリ体験する。決して間違った使い方ではないはずだ。